チークとマナーと色気と
メイクの中でもチークに凝りだすと我ながら通を自覚するものだが、チークの効用の奥深さを感じたので記録。
オフィスメイクにおいて「チークはマナー」らしい。ついているかいないかわからない程度が健康的な血色感を演出して、対人関係のベースになる、他者の人間味への信頼感を醸成することがチークの目的なのか。
ということで、最近は白み・黄みピンクで肌に馴染むキャンメイクのクリームチーク13を使用している。
そうはいっても、手元にはつい購入してしまった赤チーク・青みピンクチークも多数あるため、それを職場でも使えるように調整できるチークカラーを投入した。
レ・メルヴェイユーズラデュレ プレストチークカラーN15 11
イエローはなんでも肌馴染みよくしてくれる万能選手。
白みベージュはそれだけをつけても上品に仕上がるカラー。
さて、東京遠征の戦果として獲得してきたチークはこれなんだけれども、東京から帰ってきてどうしても忘れられないチークが出てきてしまった。
NARSのカウンターでファンデーションの色を選んでもらったとき、タッチアップでつけてもらったのがこのカラー。
名前がSex Appealとなかなか攻めているが、色は薄いベージュ。タッチアップのときも、ついているのかいないのかわからなかった。
けれど、そのあと街をうろうろして友人と買い物しながら、ふと鏡にうつった自分の顔に驚いた。鼻の横あたりに丸くついたSex Appealの、なんとも物欲しげな血色感。決して赤みは強くないのに、不思議と内からわいてくるような頬の色。名前の理由がわかった。
それからわたしの頭からはSex Appealが離れず、あんなに化粧品を買ったあとなのに、手元にやたらチークがあるのに、欲しくて欲しくてたまらない。手元でなんとかしようとして、レブロンのマットパウダーブラッシュ108を、NARSのカウンターでつけてもらったようにつけてみている。
ちなみに左はなくなりかけているキャンメイクのクリームチーク。
レブロンのこの色もとてもよいのだけれど、可愛らしくなりすぎてしまって、あの官能的な赤みとは少し違う。
NARSのチークといえばOrgasmだけど、わたしの肌には多分、あんなにきらきらしている色は過剰になる。Sex Appealくらいのほどよさが欲しい。
チークは、肌の広範囲につける色物だからこそ、人それぞれに転びやすいんだと思う。だから、これというひとつを見つけたら、運命の人を追いかけるみたいに、四六時中頭から離れないんだと思う。